AGA(男性型脱毛症)の概要について

男性型脱毛症は、今や日本人の成人男性3人に1.人が悩んでいると言われています。男性型脱毛症の症状とはどういうものなのか、その概要について発信したいと思います。

男性型脱毛症(AGA)とは

男性型脱毛症は「Androgenetic Alopecia(アンドロジェネティック・アロペシア)」と呼ばれており、AGA(エージーエー)と略していう事もあります。

AGA(男性型脱毛症)とは、いわゆる「若ハゲ」と揶揄される症状で、思春期以降の成人男性に見られる症状です。発症すると抜け毛が増えていき、毛が細くなっていくようになります。発症すると予防や治療をしない限り、徐々に進行していってしまい、髪の毛がどんどん細くなってしまうので頭皮が透けて見えるようになるのが特徴です。

一般的に男性ホルモンが髪の毛に対しての悪い作用を引き起こす男性ホルモンへと変換されることで、脱毛症になってしまうと言われています。

男性型脱毛症(AGA)になると

前述したとおり、男性ホルモンがAGA(男性型脱毛症)にかかってしまう原因とされています。

男性ホルモンの一種である「テストステロン」が、5α還元酵素と結びつくことで「ジヒドロテストステロン」へと変換されます。このジヒドロテストステロンが、レセプター(受容体)と結びつき、髪の毛を成長させたり成長を止めたりさせている「毛乳頭」という部分に入り込んで、毛乳頭から出されている髪の毛の成長を促すシグナルを抑制してしまいます。

成長を促すシグナルを抑制すると、毛乳頭は髪の毛を脱毛させる準備に入ってしまい、脱毛させます。脱毛させた毛髪の下で、新しい毛髪を育んでおり、順調にいけば太く長い毛へと成長できますが、ジヒドロテストステロンによってまた成長途中で脱毛していくのです。

これを繰り返すことで、髪の毛は太く長い毛へと成長できなくなってしまい、細く短い産毛のような毛で脱毛していくようになります。そうなってしまうと、自分の目でも頭皮は透けて見えるように変化していきます。

AGAが乱すヘアサイクルとは

髪の毛は生えたら抜けるまでずっと成長するわけではなく、成長と脱毛を繰り返しているのです。この成長と脱毛を繰り返すことを「ヘアサイクル」と呼びます。

AGAが発症していないヘアサイクルは、毛乳頭細胞からの指令によって成長する時期(成長期)を経て、毛乳頭の活動が弱くなり、髪の毛の成長をストップさせると同時に毛球を退行させる時期(退行期)、そして毛乳頭の活動が休止し、髪の毛を脱毛させる時期(休止期)を繰り返しています。

  • 成長期:毛乳頭細胞からの指令によって毛髪が成長する(3~5年)
  • 退行期:毛乳頭の活動が弱くなり、髪の毛の成長をストップさせると同時に毛球を退行させる(数ヶ月)
  • 休止期:毛乳頭の活動が休止し、新しい毛髪が古い毛髪を押し上げて自然脱毛させる(2~3週間)

男性で3~6年、女性で4~7年程度のヘアサイクルで毛髪は成長と自然脱毛を繰り返し、一生涯で20回前後繰り返すと言われているのです。

AGAになって初期のころは、抜け毛が増える程度で自覚症状が薄いです。なぜならAGAがヘアサイクルを乱すと言っても、いきなり何百本も毛髪が抜けたり、すぐに毛包が縮小したりしないからです。10万本あると言われている人間の髪の毛の一本一本のヘアサイクルが徐々に乱されていくので、遅効性の毒のようにヘアサイクルを蝕んでいくのです。

毛乳頭細胞は、成長シグナルが出て細胞分裂を繰り返して成長していきますが、AGAが発症すると成長シグナルを抑制する働きをします。通常であれば3~5年前後成長する毛髪は、成長抑制されることで半年~1年程度で脱毛準備に入ってしまいます。

正常なヘアサイクルがAGAによって乱れると、成長期の髪の毛が早く脱毛してしまうだけではなく、休止期の期間も伸びるようになるのがAGAの怖いところ。

AGAが進行すると毛包のミニチュア化が進む

休止期の毛包の動きとして、「毛乳頭細胞の活動が休止し、新しい毛髪が古い毛髪を押し上げることで自然脱毛する」とありますが、少し補足します。毛乳頭細胞の活動が休止すると、毛球や毛根部分を包んでいる「毛包」と呼ばれる器官が縮小していきます。この縮小と共に新しい毛髪が下から押し上げるような形で成長し、やがては脱毛する流れです。しかしAGAが進行すると、休止期の期間が伸びてしまい、新しい毛髪が育っていないのに毛包が縮小していきます。これが「毛包のミニチュア化」と呼ばれる現象です。

毛包のミニチュア化が起こってしまうと、本来成長してくるはずの毛髪が育つ前に脱毛してしまうので、頭皮に何も生えていない状態が長く続いてしまいます。毛包のミニチュア化は休止期が長くなることで、毛包が縮小してしまい、成長期の期間が短くなってしまいますので、ますます髪の毛が育ちにくい環境になってしまうわけです。

AGAの症状とは
AGA治療薬について

AGAを治療する施術方法について

AGA(男性型脱毛症)を治療する施術方法はいくつか存在し、AGAクリニックで受診することが可能です。

内服薬やメソセラピーなど、複数種類がありますが、それぞれどんなことをするのか、どんなメリットデメリットがあるのかを確認してみましょう。

AGA治療を行う時の注意点

AGAクリニックでのAGA治療、または皮膚科における薄毛治療を受診する際に気を付けたい点は、「薄毛治療、またはAGA治療は自由診療である」という点です。

自由診療

自由診療とは、健康保険などの保険が適応外の診療のことで、全額自己負担の診療のことを指します。AGA治療薬には、保険適応外の治療薬である「ミノキシジル」という成分の内服薬が使われることがあったり、他国のAGA治療薬を医師が輸入して処方するケースがありますので、AGA治療・薄毛治療に関しては自由診療扱いになります。

AGA治療の種類について

AGA治療にはいくつかの種類があり、発毛効果に関してはそれぞれメリットやデメリットが異なります。

施術名メリットデメリット
内服薬手軽に始められる治療期間が長い
メソセラピー投薬治療よりも結果が早い高額治療になる
植毛手術後すぐに結果が出る高額治療になる
発毛剤手軽に始められる抜け毛は収まらない
育毛剤髪の毛が育ちやすい発毛はしない
AGA治療の種類とメリットデメリット表

手軽に始められる内服薬や、手術後に見た目がすぐに変わる植毛など、種類も良し悪しも様々です。また、メリットもデメリットも一つしかないわけではありません。

一つ一つの良し悪しをきちんと理解しておけば、カウンセラーの営業トークなどに惑わされることなく安心してAGA治療を行うことができるでしょう。

AGA治療①内服薬

治療方法内服薬・外用薬
治療期間本人が納得いくまで
治療効果の結果半年~1年程度
治療費用6,000円~30,000円程度
AGA治療 内服薬・外用薬の概要表

AGAクリニックが行うAGA治療は、そのほとんどがAGA内服薬における投薬治療です。AGA治療薬には数多くの種類がありますが、主に3つの薬の成分によって治療を行います。

AGA治療薬主成分その1 フィナステリドの効果(作用機序)

プロペシア錠_MSD製薬
プロペシア錠 MSD製薬

成分名フィナステリド・製品名プロペシアは、5α還元酵素Ⅱ型阻害薬です。AGAの概要についてでも解説しているように、男性ホルモンが5αリダクターゼという酵素と結びつくことで、ジヒドロテストステロン(DHT)へと変換されます。ジヒドロテストステロンが毛乳頭細胞へと取り込まれ、成長の促進と抑制のシグナルを出している毛乳頭細胞が、成長抑制のシグナルを出してしまいます。そしてヘアサイクルが乱れてしまい、毛髪が早期に脱毛してしまうことがAGAの原因です。

フィナステリド(プロペシア)は5α還元酵素Ⅱ型阻害薬ですので、髭や前頭から頭頂毛の毛乳頭細胞に分布している5α-リダクターゼⅡ型を抑制する働きを持ちます。これにより、ジヒドロテストステロンへの変換を抑制し、ヘアサイクルが乱れることによる抜け毛を予防していく薬です。

AGA治療薬主成分その2 デュタステリドの効果(作用機序)

ザガーロ_gsk
ザガーロ gsk

成分名デュタステリド・薬剤名をザガーロは、フィナステリドと同じ5α還元酵素阻害薬としての役割を持っています。フィナステリドとデュタステリドの違いは、効果的に阻害する5αリダクターゼの種類が異なることです。

前述したとおり、フィナステリドは前頭から頭頂毛の毛乳頭細胞に分布しているⅡ型に効果的対して、デュタステリドはⅡ型とⅠ型のどちらにも効果があるとされています。5αリダクターゼⅠ型は全身の毛乳頭細胞にあるとされていますので、フィナステリドで効果が出なかった人がデュタステリドに変更するということが多いようです。

血管拡張の作用があることから、「アボルブ」という高血圧の薬として処方されてきました。しかし副作用として多毛症(体の各所から多量の発毛が起こる症状)があることが判明し、それを利用してザガーロという商品名でAGAクリニックで取り扱っています。

2020年10月ごろに特許の満了を迎えたザガーロは、各製薬会社からジェネリック薬が続々と開発され、多くのAGAクリニックでも取り扱うようになりました。

余談ですが、ザガーロと同じ成分ですが高血圧の薬として処方されるアボルブのジェネリック薬も2020年6月ごろから発売されており、ザガーロのジェネリックが発売される前に、ザガーロ(AGA用の治療薬)を取り扱うAGAクリニックでアボルブ(高血圧用の治療薬)のジェネリックを処方するところもあったとか。

AGA治療薬主成分その3 ミノキシジルの効果(作用機序)

ミノキシジルは、日本国内で唯一発毛効果があるとされている成分です。大正製薬のリアップやアンファーのメディカルミノキといった、発毛剤のCMで聞いたことがある人もいるかもしれませんね。どちらの商品にもミノキシジルが含まれているため、育毛剤のような化粧品の区分ではなく第一類医薬品の発毛薬として販売されています。(第一類医薬品は、一般用医薬品の中で最も副作用が生じる可能性の高い商品のことで、購入前には薬剤師などから商品の説明をする必要があります。)

ミノキシジルの作用機序は未だ解明されていないことも多いですが、毛包に直接働きかけると言われており、毛髪の細胞の元となっている毛母細胞を活性化させます。毛母細胞とは、毛乳頭細胞からの発毛指令を受けて細胞分裂をする細胞です。毛母細胞が細胞分裂すると、新しい細胞が古い細胞を押し上げるような形で伸びていきます。毛包が活性化するということは、乱れたヘアサイクルによってミニチュア化した毛包が再び、元のように正常な毛包になるということです。

ミノキシジルの初期脱毛とは
健康なヘアサイクル
健康なヘアサイクル

毛母細胞が活性化することで、毛包が正常化されて太く長い毛を育むことができます。しかし毛母細胞が活性化すると、休止期の毛ではなく、新しく生えてきている毛髪が成長しますので、細く短い毛が抜けます。これはミノキシジルを取り入れるとほとんどの人が起きると言われている「初期脱毛」と呼ぶものです。

AGA治療薬の組み合わせは2種類

フィナステリド、デュタステリド、ミノキシジルの説明をしてきましたが、AGA治療として服薬するのはこの内の2種類、ないしは1種類になります。

AGA(男性型脱毛症)の初期、いわゆる「頭皮は透けて見えないけれど、抜け毛が増え始めて心配」という人は、5α還元酵素阻害薬であるフィナステリドかデュタステリドで治療を開始します。AGAの進行がより進んでいる人は、そこにミノキシジルの薬も追加されるでしょう。多くの人の場合、余程注意深く見ていないと、「抜け毛が以前よりも増えていてAGAなのかもしれない」と感じることは少ないので、フィナステリドとミノキシジルの薬をセットで処方されるでしょう。

AGA治療薬の副作用について

AGA治療② メソセラピー

AGA治療におけるメソセラピーとは、治療薬を服用せずに、注射器や器具を使って頭皮に直接薬剤を注入する施術のことです。

AGAクリニックでは様々な名前のメソセラピーを処方しており、名前も「オリジナルメソセラピー」と名付けていますが、注入治療としてある種類はつだけです。

では何が「オリジナル」なのかというと、ほとんどが独自で配合するビタミンや亜鉛、ミネラル成分といったものを微量に調節しているだけです。ほとんどの治療では「ミノキシジル成分」が含まれており、その他の成分を医師による調合で決められています。

AGAクリニックでも「オリジナルメソセラピー」などと記載があるようなところは、成分を他のクリニックと比較してみるとよいかもしれません。ほとんどが同じ成分であることが分かるでしょう。

治療期間は種類によって様々で、人によっては1回で効果を実感する人もいれば、複数回しても効果を感じられない人もいるようです。

メソセラピー治療その1 ノーニードルメソセラピー

注入治療の中でも、注射針を使用しない方法で頭皮にカクテル(薬剤)を注入するメソセラピーの方法を「ノーニードル」や「エレクトロポーション」などとも呼ばれています。

従来のメソセラピーと違い、注射針を使用しないので痛みも少なく、かさぶたにならない治療法ですので、頭に注射を刺すのに不安に感じる人や、注射が嫌いな人でも気軽に受けることができます。

ノーニードルメソセラピーに限った事ではありませんが、最低限受けなければいけない回数というのはガイドラインなどで定義されておらず、AGAクリニックが独自で3回~6回程度のコース料金で案内しているのがほとんどです。

メソセラピー治療その2 HARG療法

HARG(ハーグ)療法はメソセラピーの一種で、こちらは専用のHARGカクテルを頭皮に注入する毛髪再生治療のことを言います。

2008年1月に日本医療毛髪再生研究会が発足され、HARG療法が確立されました。HARGとは研究会の英語名である「Hair Re-Generative」の略称で、医療機関が行う「日本医療毛髪再生研究会が提唱する医療毛髪再生治療のこと」を指します。

使用するHARGカクテルの成分は決められているので、メソセラピーのように独自配合ができません。そのため、どこのクリニックでも同じような治療結果を得られることができます。例えば2箇所の銭湯が同じシャンプーを使っていたとしても、洗い上がりに差異を感じないのと同じと言えるでしょう。

HARG療法で使用されるAAPEパウダーは、簡潔に言うと成人の脂肪幹細胞から抽出したタンパク質を冷凍と乾燥したもので、それを溶解して頭皮に注入するのがHARG療法です。

幹細胞から抽出されたたんぱく質には成長因子が豊富に含まれており、その数は130種類以上と言われております。その中には細胞の増殖や分裂などといった、細胞同士の間で情報を伝達するタンパク質、「サイトカイン」も含まれており、これらが毛包や毛乳頭細胞を活性化させるために増殖因子を出します。

日本医療毛髪再生研究会 サイトカインの作用

日本医療毛髪再生研究会 サイトカインの作用

HARG療法では6回が1クールとなっており、クリニックによっては3回の治療を行っている所もありますが、それでも「できれば6回がオススメです」と案内しています。

メソセラピー治療その3 PRP療法

PRPとは自己多血小板血漿(autologous platelet rich plasma)の略称で、採取した自分の血液から遠心分離機で濃縮した血小板などの血球成分を抽出し、頭皮に注入する毛髪再生医療の一つです。

血小板はそもそも、血液中に含まれる有形成分の一つで、血管が損傷した際に凝集することで止血する作用があります。この作用を利用して組織を治療する方法で、ひざの変形などスポーツ選手の悩みを解決するのに取られる治療法の一つです。

血小板にはその他にも、血小板由来成長因子と呼ばれる細胞増殖や幹細胞の分化・血管新生を促す成長因子や、母細胞の増殖を促すIGF-1(インスリン様増殖因子)が含まれています。これらの成長因子によって、毛髪の成長期間が延びて毛周期を正常に戻す働きをしてくれるようになるのです。

自分の血液から採取した細胞を使うわけですので、アレルギーはほぼないと言われています。しかしそれでも腫脹や発赤が1週間程度続く人がいるようですので、医師と相談しながら経過を確認すると良いでしょう。

AGA治療③ 植毛 

AGA治療方法3つ目の紹介は植毛についてです。植毛には自分の毛髪を移植する「自毛植毛」と、長さや質感を調節した人工毛を頭皮に移植する「人工植毛」の2種類に分かれています。

人工植毛と自毛植毛の比較を表でまとめてみました。

自毛植毛と人工植毛の比較表
自毛植毛と人工植毛の比較表

自毛植毛とは

自分の頭皮から生えている毛髪をドナーとし、健康な毛髪を頭皮が透けて見えるほど細く短くなってしまった毛髪の箇所に移植すのが「自毛植毛」です。

自身の頭皮に生えている健康な毛髪の摘出の仕方は「FUE法」と「FUT法」の2通りの方法が存在します。わかりやすく言うと、「FUT法」は頭皮を帯状に切り取り、切り取った頭皮の毛髪を毛穴ごとに切り分けて移植する方法です。

人の毛髪は1つの毛穴から1本しか生えていないわけではなく、大体1~4本の毛髪が一つの毛穴から生えてきています。その毛穴をわかりやすく「(株株(グラフト)」と数え、移植する単位として使われているのです。ですので、100株といっても「100本~400本の毛髪の量の差が出る」と考えると、想像しやすいかもしれません。

植毛のドナー部分
植毛のドナー部分

植毛で摘出する毛包は、AGAの影響を受けにくい側頭部から後頭部の辺り(耳の後ろから首の後ろ辺り)から選ばれます。FUT法はメスを使って頭皮を帯状に切り取りますが、その際には髪の毛が生える部分(毛包)ごと移植するので、移植後に髪の毛は生えてきません。FUT法で毛包を移植をしたら、帯状にぽっかりと強制的にハゲてしまうので注意しましょう。

また、メスを使用するので術後は痛みますし、ダウンタイム(手術をした箇所が元の肌の状態へと戻るまでの期間)が、個人差はありますが数日発生すると言われています。

ではもう一方の「FUE法」は、メスを使わず鋭利な筒状の刃物で毛根をくり抜いてドナー株を採取する方法です。FUT法とは異なり、1株ごとの摘出作業になるので、広範囲の薄毛治療には適しておらず、毛根を傷つけないように摘出する必要があるので、医師の技術力も必要になってきます。

FUE法はグラフトの摘出なので、帯状の傷跡が残るFUT法と違い、傷跡が点で目立ちにくいのが特徴です。

ショックロスについて

自毛植毛の手術後に起こる現象で、植毛した付近の毛髪が抜けてしまいます。原因は未だ解明されておらず、ショックロスは植毛したすべての人が起こるというわけではありません。植毛術後、1~2ヶ月程度たった後に起こると言われており、大体1年程度で元の髪の量に戻るようです。

「10%~15%の量が抜けるが、気が付かない程度ですので安心しましょう」と公式ホームページで記載している植毛クリニックもありますが、2000本の10%抜けると言われたら、200本は抜けると考えなければなりません。

ただでさえ髪の毛のことで悩んでいるのに「たかだか10~15%の抜け毛気にしないで」と言われてもそうはいきませんよね。植毛の手術を受けるときには、術後のアフターケアとしてどんなことをしてくれるのかをクリニックに確認しておきましょう。

人工毛植毛とは

人工毛植毛は、ナイロンやポリエステルといった合成繊維で、毛髪を人工的に作り、薄毛の進行した部分に植え込んでいく方法のことを指します。自毛植毛との違いは、ドナーを必要としないので好きな本数を移植することができる点でしょう。

人工毛植毛ではショックロスが起こらないとされているので、即効性には優れています。しかし自分の細胞ではないため頭皮が拒絶反応を起こす可能性があるとされているので、完全に安心はできないでしょう。

自毛は毛包や毛根ごと移植するので、定着後に正常なヘアサイクルのもと発毛していきますが、人口毛は伸びることも発毛することもありません。そのため、一度抜けたら抜けっぱなしになってしまうので定期的なメンテナンスが必要になります。

人工毛植毛のメンテナンスとは、もう一度人口毛植毛を行うことと同義です。初回の植毛費用で頭部全体に200万円かけたとしたら、抜ける量によりますが最高でも200万円また発生します。(もちろん、抜けた量が少なければ、植毛する本数も少なくなるので少額で済みます。)

このためメンテナンス費用や拒絶反応などの問題点から、ほとんど植毛クリニックでは自毛植毛をおすすめしています。

AGA治療④ 発毛剤と育毛剤

さて、4つめのAGA治療の方法は「発毛剤」と「育毛剤」です。発毛剤や育毛剤と聞くと、「リアップ」や「チャップアップ」などといった商品名を思い浮かべる人も多いと思います。

発毛剤と育毛剤の違いについて

発毛剤と育毛剤には大きな違いがありますが、その違いが分からず同じようなニュアンスで言葉を使用している人も多く見受けられます。

まず発毛剤と育毛剤の決定的な違いは「ミノキシジルエキスが入っているかいないか」という点です。前述したとおり、ミノキシジルは日本で唯一発毛効果があると認められている成分で、ミノキシジル含有商品が「発毛剤」の区分であると言えます。商品としては大正製薬から発売されているリアップやアンファーのメディカルミノキ5などといった商品になります。

育毛剤にはミノキシジルが含まれておらず、含有されているほとんどの成分が、亜鉛やノコギリヤシエキスなどといった、髪の毛を育む効果のあると期待されている成分です。

これには大きな違いがあり、発毛効果のあるミノキシジルを含んでいなければ、いくら育毛剤を使用しても意味がありません。頭皮の状態はよく畑と作物に例えられますが、AGAが発症した頭皮に育毛剤を使うということは、作物の種がまかれていないのに水を大量に与えているのと同じことです。

AGAの原因は、ジヒドロテストステロンが毛乳頭にあるレセプターと結びつき、脱毛シグナルを発生することで成長期の髪の毛を脱毛させてしまいます。発毛剤は外部からミノキシジルを浸透させることで、成長期の毛髪にアプローチすることが可能ですが、育毛剤の成分では抜け毛をストップさせることができません。

AGAが原因ではなく、例えば食べないダイエットをしていて栄養不足による抜け毛といったものであれば、髪の毛を元気にするために育毛剤を使用することは効果的だと言えるでしょう。逆にそこへ発毛剤を使ってしまうと、効果がないとは言いませんが、あまり意味がありません。

AGAクリニックで処方される外用薬も、ミノキシジル成分のローションです。AGAには発毛薬を、AGAではない抜け毛対策には育毛剤を使うように、適した使い方を心掛けましょう。

AGA治療薬の種類は何種類?作用機序と副作用について

オオサカ堂やアイドラッグストアなどいった、個人輸入代行サイトを見てみると、数多くのAGA治療薬の名前がずらりと並んでいます。どれを使えばいいのかわからない人は、その成分を見るといいでしょう。

AGA治療薬の成分名と作用機序
AGA治療薬の成分名と作用機序(効果)

フィナステリドの効果(作用機序)

プロペシア錠_MSD製薬
プロペシア錠 MSD製薬

プロペシア錠は「5α還元酵素阻害薬」と称される薬剤の一つであり、男性型脱毛症(AGA)の治療に最も多く用いられている薬です。有効成分のフィナステリドには、AGAの原因となるジヒドロテストステロン(DHT)の合成を促す5αリダクターゼII型の働きを阻害して、毛髪の成長を促すという働きがあります。

Dクリニック プロペシア錠(フィナステリド)

成分名フィナステリドは「5α還元酵素Ⅱ型阻害薬」で、「フィナロイド」や「プロペシア」という薬品名で販売されています。

5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型があると言われており、フィナステリドは髭や前頭から頭頂毛の毛乳頭細胞に分布している5α-リダクターゼⅡ型を抑制する働きを持ちます。5αリダクターゼⅡ型を阻害すると、脱毛シグナルを出すジヒドロテストステロンへの変換をさせないので、抜け毛を予防する効果があります。

これにより、ヘアサイクルを乱していたジヒドロテストステロンは変換されないため、正常なヘアサイクルで髪の毛を育むことができます。AGA(男性型脱毛症)によって乱れて、すぐ抜けてしまうようになった髪の毛も正常に抜けるようになると言えるでしょう。

しかしヘアサイクルが乱れたことによって、髪の毛が細く短いものしか生えてきていない程、AGAが進行していた場合、ミノキシジルで髪の毛を成長させ、フィナステリドで抜け毛を予防する必要があります。

フィナステリドの副作用

副作用の症例副作用率(総症例276例)
リビドー減退1.1%(3例)
勃起機能不全0.7%(2例)
プロペシア 副作用

フィナステリドを服用すると、稀に性機能に関して障害が発生することが報告されています。性欲の減退や勃起不全といった副作用ですが、発生率は1%前後で、そこまで高くはないと言えます。とは言うものの、フィナステリドには性機能に関する副作用があることは覚えておきましょう。

また副作用ではありませんが、フィナステリドは妊娠している女性やその可能性のある女性、また授乳中の女性は触れることが禁忌とされています。

妊活をしている人達に関して言うと、キスや性行為ではフィナステリドの影響を受けないと言われてはおりますが、女性のパートナーが触れてしまったり、妊活の妨げになったりしてしまわないように、数ヶ月前から服用をやめるように医師から指示が出ると思います。自身が妊活をすることは、AGAクリニックの医師にきちんと伝えるべきでしょう。

本剤を妊婦に投与すると、本剤の薬理作用(DHT低下作用)により、男子胎児の生殖器官等の正常発育に影響を及ぼすおそれがある。

フィナステリド錠0.2mg「武田テバ」

フィナステリドは男性ホルモンの一種である、ジヒドロテストステロンの生成を抑制してしまいます。妊婦が接触してしまうことで、胎児の生殖器官等に何らかの悪影響が出る可能性も。同様の理由で、子供にも触れさせてはいけませんので、取り扱いには十分に注意しましょう。

AGA治療薬主成分その2 デュタステリドの効果(作用機序)

ザガーロ_gsk
ザガーロ gsk

ザガーロはⅠ型、Ⅱ型両方の経路をブロックするためプロぺシアに 比べ有意にDHTの産生を抑えることができます。その結果、ザガーロにはプロぺシア以上の毛髪改善効果が期待できます。

新宿西口クリニック東京西新宿 プロぺシアより強力なDHT抑制効果

デュタステリドとは成分名で、薬としてはザガーロまたはアボルブの2種類をよく見かけると思いますが、AGA治療で使用される薬はザガーロと呼ばれるものです。ザガーロは2016年に発売された比較的新しいAGA治療薬で、取り扱っているAGAクリニックも多くなってきました。

成分名デュタステリドの作用機序は、フィナステリドと同じ5α還元酵素阻害です。フィナステリドとデュタステリドの違いは、効果的に阻害する5αリダクターゼの種類が異なることです。

前述したとおり、フィナステリドは前頭から頭頂毛の毛乳頭細胞に分布しているⅡ型に効果的対して、デュタステリドはⅡ型と全身の毛乳頭細胞にあるとされているⅠ型のどちらにも効果があるとされています。

デュタステリドとフィナステリドの違い・副作用について

デュタステリドとフィナステリドを比較すると、フィナステリドよりもデュタステリドの方がⅡ型だけではなくⅠ型にも効果的なのであれば、最初からデュタステリドを処方すればいいのではないかと思いますが、デュタステリドはフィナステリドよりも副作用の発症率が高いと言われています。

副作用の症例副作用率(総症例120例)
勃起不全13例(10.8%)
リビドー減退10例(8.3%)
精液量減少5 例(4.2%)
ザガーロカプセル 副作用 

国内長期投与試験において、本剤が投与された総症例120例中20例(16.7%)に臨床検査値異常を含む副作用が報告された。その主なものは、勃起不全13例(10.8%)、リビドー減退10例(8.3%)、射精障害 5 例(4.2%)であった(承認時)。

ザガーロカプセル 添付文書

フィナステリドの副作用として、一番多く報告されているリビドー減退の1%前後に比べ、デュタステリドは8%とやや高い傾向にあります。もちろん、総症例数が倍違いますので正確な数字ではないですが、それでも副作用の発生する確率が高いのは事実です。

フィナステイド・デュタステリドの副作用 女性への接触は禁忌

さらに注意が必要な項目として、ザガーロもフィナステリドも、男性ホルモンである成分を阻害する薬ですので、女性が接触することでさえ禁忌とされている薬になります。これはフィナステリドもデュタステリドも経皮吸収(成分が皮膚から直接皮下組織や血中に浸透する投与経路)されると言われているからです。

注意事項
ザガーロ(デュタステリド)もプロペシア(フィナステリド)も男性ホルモンであるテストステロンからDHTへの変換を阻害する薬剤です。
従って、女性の脱毛症「女性男性型脱毛症(FAGA)」に対しては使用することができませんのでご注意ください。

新薬情報オンライン ザガーロ(デュタステリド)の作用機序【男性型脱毛症(AGA)】

女性が触れることで、そもそも少ない男性ホルモンとのバランスが崩れてしまう可能性があります。ホルモンバランスが崩れてしまうと、フィナステリドに接触した場合に限らず頭痛や動悸、ひどくなると生理不順や不妊などの疾患にもつながる可能性が高くなるでしょう。

ホルモンバランスが崩れるそういった理由から、女性の男性型脱毛症(FAGA)ではフィナステリドやデュタステリドは服用ができません。

多くのAGA治療クリニックや皮膚科医院に勤める医師が、フィナステリドに対する女性への接触に関して注意を促しています。

プロペシアは男性ホルモンに作用して薄毛を改善する治療薬です。女性はもともと体内の男性ホルモンがあまり多くないため、服用することでホルモンバランスが乱れる恐れがあります。
ホルモンバランスの乱れは頭痛や吐き気などのさまざまな不調のきっかけとなるだけでなく、さらなる薄毛や抜け毛を引き起こす可能性もあります。そのため、女性がプロペシアを服用することは身体に悪影響を及ぼすといえるでしょう。

女性の薄毛研究室(AGAスキンクリニック レディース院監修)
【医師監修】女性はプロペシアを飲めるのか。プロペシアが女性に与える影響とは

フィナステリドはAGA治療の基本の治療薬です。まず初めに処方されるAGA治療薬といっても過言ではないでしょう。そのため、多くのAGA治療を受診する人に処方されます。

フィナステリドもデュタステリドも錠剤タイプで大きさも特別大きいわけではありませんが、錠剤タイプが苦手なため錠剤を砕いて服用する人もいるかと思います。女性のパートナーがいる場合は、フィナステリド錠剤やデュタステリド錠剤を砕いて使用することは控え、取り扱いに十分気を付けておくべきでしょう。

AGA治療薬主成分その3 ミノキシジルの効果(作用機序)

ミノキシジルはもともと高血圧の人が服用する血圧降下剤として開発されましたが、臨床試験中に副作用として多毛症(体毛が濃く、異常に発毛する症状)が見られたため、薄毛治療薬として転じられました。

ミノキシジルは、日本国内で唯一発毛効果があるとされている成分で、大正製薬のリアップやアンファーのメディカルミノキといった、発毛剤のCMで聞いたことがある人もいるかもしれませんね。

ミノキシジルは、毛包に直接作用し、細胞の増殖やタンパク質の合成を促進することによって発毛作用を示します。ヘアサイクルに変化が起こり小さくなった毛包を大きく深く成長させることにより、細く軟毛化した毛髪を太い毛に成長させます。

大正製薬株式会社 ミノキシジルの作用と効果データ

ミノキシジルには毛包に直接働きかける作用があると言われており、毛髪の細胞の元となっている毛母細胞を活性化させます。毛母細胞とは、毛乳頭細胞からの発毛指令を受けて細胞分裂をする細胞です。毛母細胞が細胞分裂すると、新しい細胞が古い細胞を押し上げるような形で伸びていきます。毛包が活性化するということは、乱れたヘアサイクルによってミニチュア化した毛包が再び、元のように正常な毛包になるということです。

フィナステリドやデュタステリドとは違い、ミノキシジルは内服薬であって外用薬であっても、男女両方に効果がある治療薬になります。

ミノキシジルタブレットの処方について

国内での認可を得ているのはミノキシジルの塗り薬のみで、飲み薬のミノキシジルタブレットは認可されていません。国内で医師が患者に処方するのは、「インフォームドコンセント」によってです。

インフォームドコンセントとは、大まかに言えば医師の説明により患者が自分の意思で処方を希望する方針のことで、これにより医師はミノキシジルを処方するかしないかを判断しているようです。確かに風邪などでかかる一般の内科の説明は、症状を伝えると「この薬だしておきましょう」という医師の判断で薬を処方しますが、AGA治療では医師による薬の説明がきちんとなされますね。

ミノキシジルの副作用について

関係部位症状
皮膚頭皮の発疹、発赤
ふけ、かぶれ、かゆみ
使用部位の熱感等
精神神経系頭痛、めまい
気が遠くなる
循環器胸の痛み
心拍が速くなる
代謝系原因不明の体重増加
手足のむくみ
ミノキシジルローション5%「JG」 説明書

ミノキシジルは血管拡張の作用もあるため、動悸やかゆみなどが発生します。また、ミノキシジルの内服薬(ミノキシジルタブレット)は、因果関係は判明していないものの性的不能、勃起障害、腎性全身線維症や臓器不全等といった重篤な副作用が発症する可能性があると言われている薬です。高血圧の降圧剤として開発されてきましたが、循環器系への副作用が強いため、降圧剤としても使用されなくなっていきました。

ミノキシジルの初期脱毛とは

健康なヘアサイクル
健康なヘアサイクル

ミノキシジルの作用により、毛母細胞が活性化すると、毛包が正常化されて太く長い毛に成長していきます。その作用は休止期の毛ではなく、新しく生えてきている毛髪に起こるので、新しい毛髪が育ち、休止期の毛髪が押し出されるため、AGAによって細く短くなってしまった毛が抜けます。

正常に成長している髪の毛が、同じ毛穴で細く短くしか成長できなかった髪の毛を脱毛させるので、一時的に抜け毛が増えたように感じてしまうのです。これはミノキシジルを取り入れるとほとんどの人が起きると言われている「初期脱毛」になります。

AGA治療薬の組み合わせは2種類

さて、AGA(男性型脱毛症)には「フィナステリド」と「デュタステリド」、「ミノキシジル」の3種類の成分によって治療すると述べてきましたが、AGA治療として服薬するのは2種類、AGA(男性型脱毛症)の進行状況によっては1種類です。

AGAの進行が進んでいる人(髪の毛が細く短くなってしまい、頭皮が透けて見えるような人)は、フィナステリドまたはデュタステリドで抜け毛を予防し、ミノキシジルで発毛させる働きでAGAを治療していきます。

抜け毛の予防を希望する人は、5α還元酵素阻害薬であるフィナステリドかデュタステリドで治療を開始します。AGA(男性型脱毛症)の初期の段階であれば、発毛薬であるミノキシジルを使わずとも、フィナステリドかデュタステリドによって抜け毛は減少するので、ヘアサイクルが乱れることを防いでくれるでしょう。

また、ミノキシジルと併せて服用していたが、髪の毛が太く長く成長できるようになった段階で、ミノキシジルの服用を中止し、フィナステリド(またはデュタステリド)のみの服用にシフトチェンジしていきます。

男性ホルモンと5αリダクターゼが結びつくことで変換されるジヒドロテストステロンは、還元酵素阻害薬を服用している間でしか阻害されないので、抜け毛を防ぐためには服用を継続する必要があるからです。

ミノキシジルの副作用や服薬期間なども含め、きちんと医師の判断のもとAGA治療をした方がいい理由は沢山あります。個人輸入の方が安価で楽にAGA治療薬が手に入るかもしれませんが、重篤な副作用や薬の偽物の可能性もある以上、知識を持たない人が服用するには危険です。

AGAになるとどうなるのか 男性型脱毛症の症状とは

AGA(男性型脱毛症)と聞くと「若ハゲ」のことだとはわかるものの、どういう症状なのかはあまり知られていません。

今回はAGA(男性型脱毛症)が発症するとどういう症状が出るのかを解説したいと思います。

AGA(男性型脱毛症)の見た目

脱毛症について

AGA(男性型脱毛症)が進行してしまった人の見た目はとても分かりやすいです。しかし、AGA(男性型脱毛症)になってしまったかどうかを判断することは難しいでしょう。

見た目が分かりやすいのに自分では気が付きにくいとはどういうことなのか?

AGAになっても自覚症状はない?

AGA(男性型脱毛症)の概要についてで解説したように、AGAによってヘアサイクルは乱れて髪の毛は太く長く成長することができなくなってしまっています。

AGAが若ハゲと称されれる理由として、思春期以降の成人男性20代~30代で発症すると言われているからです。当サイトではAGAを「遅効性の毒のようだ」と表現していますが、20代~30代で発症し、発症当時は自覚症状がないに等しいと言えるでしょう。

なぜなら、AGAを発症していなくとも1日に50本~100本は自然脱毛するからです。日々髪の毛は抜けていくので、AGA(男性型脱毛症)になったとしても、ある日突然抜け毛の量が数百になってしまうというわけではありません。徐々に抜け毛の量が増えていき、次第に髪の毛が細く短い毛しか成長できなくなってしまい、「そういえば最近頭皮が見えるようになったな」という自覚症状が出てくるのです。

そのため、髪の毛が細くなってしまったことによって頭皮が透けて見えてしまうような状態の時には、「毛包のミニチュア化」は進んでおり、かなりAGAは進行していると見たほうが良いでしょう。

AGA発症後の見た目の変化

AGA(男性型脱毛症)になってもすぐに見た目の変化はありませんが、進行していくにつれてその特徴が分かります。

AGAの脱毛にはいくつかパターンがあり、その進行度合いを表すことができるのが「ハミルトン・ノーウッド分類」です。

ハミルトン・ノーウッド分類
ハミルトン・ノーウッド分類

分類としてはⅠ~Ⅶ型までされておりますが、大体はM字型かO字型に脱毛していく、またはその二つが同時で進行していくのが一般的です。

  • M字型:額の生え際、特に丁度眉尻の上あたりの生え際が、アルファベットのMの字のように頭頂部に後退してしまうパターン
  • О字型:頭頂部が円を大きくするように頭皮が透けて見えてくるパターン
  • 混合型:M字型とО字型がほぼ同時進行で、進行が進むと額の生え際の後退と頭頂部の露出が合体していくパターン
AGA治療薬について

銀クリのコストパフォーマンスとは

銀座総合美容クリニック【銀クリ】を利用するようになったのは男性型脱毛症になってしまったからです。薄毛家系ですので、いつか薄毛になると思っていましたが、実際に薄毛になるとやっぱり焦りますよね。どんどん頭皮が目立ってきますので、ハゲたくないという気持ちを常に持っていました。

 
そんな不安もあって銀座総合美容クリニック【銀クリ】を利用するようになったのですが、発毛治療効果はとても満足しています。基本的には内服薬メインの治療をしているのですが、治療薬を利用するようになってからは格段に抜け毛の量が減りました。今まではかなり抜け毛の量が多く、不安な日々を過ごしていたのですが、現在では気にならない位の抜け毛の量になっていますので、治療薬の凄さを実感しています。しかも予想よりも短い治療期間で発毛実感できていますので、流石専門の治療薬だと感動すら感じていますね。

 
治療に掛かる費用は薬代などをまとめて諸々月2万以内という低価格で収まっていますので、コスパが良いのも大変助かっています。
銀座総合美容クリニック【銀クリ】に相談して正解だったと思っていますし、幅広い年代が利用しているクリニックのようですので、多くの方に支持されているのでしょうね。

銀クリのテレビCM

銀座総合美容クリニック【銀クリ】では、開院5周年を迎えたことで、もっと不安がなく来院してもらえるように、テレビCMを2013/8/1開始しました。銀座総合美容クリニック【銀クリ】は、口コミでの評判はとてもいいのですが、テレビCMなどがないため、来るまでは不安だったという声もあります。

 
そこで、AGA業界初の患者満足度ナンバーワンを目指すAGAクリニックだということを認知してもらい、不安なく来院してもらうきっかけになればと制作を行いました。「人形でも」編、「顔を見ても」編とふたつのテレビCMを制作し、見ている人が少しでも心が温まって、楽しんでもらえるようなテレビCMになっています。ホームページでもまとめてあるので、一度見てみるといいですね。

 
銀座総合美容クリニック【銀クリ】は、患者の立場をいちばんに考えているクリニックですので、誰でも気軽に相談できるようになっています。初めての人でも来院しやすいように、無料カウンセリングも行っていて、費用や治療方法など、わからないことや不安になっていることを、なんでも相談することができるので、納得してから治療を始めることができますよ。

 

AGA治療は早めに始めることで早期的治療にもなりますので、一度来院してみるといいですね。

銀クリの治療体験記

私は30を過ぎた辺りから抜け毛が多くなってきて髪も細くなり薄くなっていくのを感じていました。インターネットで調べているとAGAなのではないかと思い、治療を受けることにしました。私が行ったのは銀座総合美容クリニック【銀クリ】です。

 
なぜ銀座総合美容クリニック【銀クリ】にしたのかというと、AGA治療の専門であることと男性カウンセラーによるカウンセリングだからです。やはり薄毛の悩みを女性に話すというのはちょっと恥ずかしいですし、男性であれば気軽に話せるのではないかと思ったのです。
予約をした当日、クリニックではまず問診票を書き、それを元に更に詳しくカウンセリングしていくという形でした。
そこでAGA説明や治療内容、治療費用などの説明も聞き、症状把握などをして納得した上で治療を開始することになりました。私の場合は治療を受けることにしましたが、特に営業されないので納得出来ない場合やもう少し考えたい場合でも安心です。

 
銀座総合美容クリニック【銀クリ】では初診時の写真をきちんと病院側で撮影してくれるので、治療の効果などが客観的に把握しやすいです。一回単位では小さな変化でも、まとめて見ると大きな変化になっていたので驚きました。

銀クリの魅力とは

AGAで悩む患者に最適な治療をしてくれると評判の銀座総合美容クリニック【銀クリ】についてまとめてみました。
まずクリニックへのアクセスは、JR新橋駅銀座口より徒歩1分、東京メトロ銀座線銀座駅C2出口より徒歩10分、銀座駅よりも徒歩10分、都営地下鉄三田線内幸町駅A2出口より徒歩10分、のところにあるG10ビル9階が住所なので、各方面からアクセスしやすいのが魅力的です。
初めての診察の場合はカウンセリングから始まります。現在の状態やこれまでの推移、家族の薄毛に関する様子や体調面などあらゆる情報をトータルで把握し、治療について説明をしてくれます。入念なカウンセリングを行うことでその後の診察がスムーズに運ぶため重要です。その結果、必要に応じて治療をスタートしますが、血液検査や遺伝子検査などを行い、患者にあったAGA治療を行ってくれるのが銀座総合美容クリニック【銀クリ】のよいところです。内服薬の処方や最先端のメソセラピーを行いながら、定期的に通院をすることで治療の満足度や副作用の確認などをしていき、無理の無い治療を続けることが可能です。
治療費に関しても細かく情報開示をしているため安心した利用が可能です。

銀座総合美容クリニック(銀クリ)の治療の流れ

銀座総合美容クリニック【銀クリ】は、AGA治療と薄毛治療の専門クリニックです。一人ひとりの患者に合わせた治療法をじっくり時間をかけて行っていますので、治療はホームページ、もしくは電話から予約をしていただく完全予約制になっています。治療の流れをまとめると、予約を取っていただきましたその日に来院していただき受付をして、待合室で問診表を記入していただきます。問診表に書く時間はゆっくりありますので、小さな悩みや疑問など何でもお書きください。

 

問診表を提出していただいたら、カウンセリングを行い、頭髪に気になる部分や、これまでの推移、家系的な薄毛の傾向や普段のライフスタイルや体調などを詳細に伺っています。体調など外的要因を確認することで、これからの治療計画を立てやすくなります。また、同時に治療方法や効果、期間や治療における副作用や費用などを丁寧に説明しています。説明に納得していただけましたら、治療開始します。これからの治療効果がどのくらいあるか確認するために初診察時には写真撮影を行い、そして血液検査と血圧測定を行う体調面の確認をし、必要に応じて遺伝子検査も行います。

 

内服薬の処方を行ってから本格的な治療開始になり、症状の進行に合わせてメソセラピーなどを行い定期通院をしていただきます。

Medical Bold Scaleや客観的に効果分析するSCALP SCULPTURE

まだそれほど歳をとっていないのに、何となく生え際が薄くなってきたのは、もしやAGAになっているのではと怖くなり、専門の病院で診てもらうことにしたんです。

 
その病院とは、銀座総合美容クリニック【銀クリ】というところで、口コミでも評判になっています。治療内容や方針などをまとめると、特許出願中のMedical Bold Scaleという、毛量の数値化した銀座総合美容クリニック【銀クリ】独自の方法があります。

 
見た目で毛の量を確認する方法ではないため、発毛効果が分かりやすいというのが、患者側としても嬉しい部分です。まだ新しい方法なので、これから段階的に導入していくようで、患者の立場としてはその時が待ち遠しいです。もう一つ、SCALP SCULPTUREという3次元を用いて、客観的に効果分析する技術も持っています。まだ試験段階だということですが、ハイテクを取り入れた積極的な治療方針が銀座総合美容クリニック【銀クリ】の大きな魅力です。

 

基本的には内服薬などの薬を使った治療が主になりますが、薄毛の状態に合わせて成長因子投与治療や育毛メソセラピーを受けることもできます。無理やりではなく、こちらの希望に応じて行ってくれますので、安心して任せることができ、とても信頼しています。

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